『 On Curating – vol.6 』

DSC00187この度、gufoとSHUMOKU GALLERYとのコラボレーション企画、ファッションとアートの境界線をキュレーションする「On Curating」の第六回として、1950年愛知県刈谷市に生まれた鈴木広行のモノタイプ作品-behind the gray matter-を展示・販売しています。

DSC01058鈴木広行- behind the gray matter-
今回は、2001年頃から制作していた、モノタイププリントに油彩を施した作品を展示しています。
黒い部分がインク、白い部分だけ掻き落としてプリントすることで、描く行為でありながら描くことでは得難いシャープで強い線が現れます。制作はまさに一瞬の勝負、そのスピード感、身体性はインクアートにも通じるようです。1970年代にパリのアトリエ17で研鑽した版画の技術、そして昨年1月に発表した、1980年代のドローイング作品‘time layers’で見られた、紙と向かい合い膨大な時間を費やす繊細な作業。これらの作品で培われた形象に対する集中力がいかんなく発揮された、そしてアーティストの日本人としての特徴もよく表れた作品となっています。これまではイギリスを中心としたヨーロッパ各地で展示される機会がありましたが、昨年12月にSHUMOKU GALLERYにて大判作品は初めて国内での展示となりました。今回は規模をコンパクトにし、gufoの空間での展示となりました。

DSC01000
鈴木広行(1950-)
愛知県刈谷市生まれ。高校卒業後上京、池田満寿夫の影響で版画を志す一方で、彫刻家篠田守男や、三木富雄のアシスタントを務め金属の扱いに興味を学ぶ。1973年に渡仏、W・ヘイターのもとで銅版画を学び、帰国後は版画作品の他に、金属そのものの特徴に着目したレリーフ作品も発表する。1982年に渡米し、荒川修作の版画制作に携わるためニューヨークに滞在する。荒川の芸術論に強い衝撃を受けた作家は帰国後、約10年にわたり、紙と鉛筆の物質性と関係を追求した、約200点の紙作品を制作する。様々な素材を用い膨大な集中時間を費やし、恐ろしいまでに細部まで手を入れた紙作品は、発表するためではなく自らのために制作したと作家は語っており、事実30年間殆ど発表されることはなかった。それらの作品で得た経験を活かし、その後は一瞬の集中が必
要になるモノタイプ作品を主に制作し、ヨーロッパ各地の版画芸術祭などで発表している。

DSC00051モノタイプ作品-behind the gray matter-の作品集と、ドット・ドローイングシリーズの作品集も販売しています。

ファッションとアート、両方を楽しんでいただきたいと思います。
『 On Curating – vol.6 』
会場:gufo
会期:~2018年5月14日(月)

#driesvannoten #gufo #名古屋セレクトショップ #ドリスヴァンノッテン名古屋gufo #ドリス #メゾンマルジェラ #ラフシモンズ #ルメール #lemaire #sacaiman #sacai名古屋gufo #アクネストゥディオズ #sacai #maisonmargiela #メゾンフラネール #oamc名古屋gufo #marni #craiggreen #oamc #kolor #maisonflaneur名古屋gufo #マルニ名古屋gufo #art #アート #SHUMOKUGALLERY #鈴木広行 # #martinerose #マーティンローズ
#LEMAIRE名古屋gufo #SOLOVIERE #RESIPSA #CommeDesGarçonsSHIRT #コムデギャルソンシャツ

カテゴリー: Information, My favolite things   パーマリンク

コメントは受け付けていません。