『2014SS Buying diary in MILAN 』

Triennale milano

仕事の合間にTriennale milanoへ。Design museumと題した モダンデザインのアーカイブの祭典。昨年亡くなったGae Aulentiのレトロスペクティブで締めくくられる。プルーヴェ、ペリアン、フランスのモダニティーに劣らないイタリアの力強さ。カスティリオーニ、ベリーニ、ザヌーゾ、スカルパ、、、 心のヒーローめじろおし。

デザインが視覚的な美しさと機能のリバランス、カテゴリーの持つ普遍さのシークエンスの範囲で行われる以上、デザインが持つ本当の意味は多かれ少なかれ人間の深淵の記憶、追憶に触れざるをえない。ユニバーサルという言葉の前提にファウンデーションメモリーの概念があるのであり、だからこそ
カスティリオーニの自転車サドル椅子、ロンアラッドのミニシートの椅子は人に平穏を与え、決してデザインという鋭角な触りごこちを与えず、人の記憶と歴史にささった。マルジェラの素晴らしさも形成の概念を曲げずアーカイブに意図的(策略的)にその活動範囲を見出して限定から産まれる捻れた力を最大限に引き出せたことだと。
それらはすべて使い古された
昨今のRe:インタープリテーションとは質の異なるものであり、ベクトルの異なるアーカイブとして成立しうるもので、
それをマスターピースと呼ぶことに誇りに思う。
すばらしい、デザインということ。空腹に効く思考。お腹すいた。

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