『 My Favorite Things 』

「ラ ジュテ」(1962年) :  監督 クリス マルケル

ヌーヴェルヴァーグ左岸派の旗手 クリス マルケル監督、62年の作品『ラ ジュテ』。フォトモンタージュによる29分のモノクロ映画。
スライドで変化していくフォトロマンが第三次世界大戦により廃墟となったパリが舞台。「過去」と「未来」に救済の為に送り込まれる男の姿を記録映画のように語る。
縦割りではSF映画。ヌーヴェルヴァーグのSFはあくまで現実の時間軸から離れて人間そのものをより抉って描く為の設定未来=非現実であることで
ぴりぴりとした瘡蓋のない人間をストンと映画に落としこむ。
ゴダールの『アルファビル』と並ぶこの時期のスピリチュアルSFの名作。

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