Poeme Bohemien 2011S/S – gufo


ニコロ・チェスキ・ベリーニによりデザインされるブランド、ポエム・ボヘミアン。

青春時代より彼は折衷的な性格を持ち始め、それは変化に富んだ社会生活と、
長く、深い価値観の交換のなかで形成されていった。 
彼の快楽主義的な性格と彼の周りにある現実に対する生まれながらの繊細さから
彼は美術を学び、ポップアート、ボヘミアンの生き方、そして60年代、70年代に起こったすべての文化的芸術運動へのマニアックなまでの研究へと発展していく。

彼は特にファッションと音楽、アートフィルムの関係性、そして反抗の時代にセンセーショナルに生まれたような浪漫的でエキセントリックなルックに魅了された。
それはヒッピーカルチャーの数々の著名な人物や知識人との出会いや友情によって
培われ、彼のライフスタイルに最も影響を与え、芸術に対する興味の震源地となる。

チェスキ・ベリーニは 現代のボヘミアンである。
人生の喜び、従来のものの革新、そして何よりも、芸術、歴史、文学を愛している。
彼の興味はヒンドゥー教の哲学、ヨガや瞑想にまで含まれ、長年にわたって彼の人生のスタイルに決定的な影響力を持っている。
彼の芸術的なアイデアや最終的に形となったファッションへのヴィジョンはこの背景が
基になっている。
美術学校にてファッションの学科を修了した彼は、レザーを扱うデザインスタジオでキャリアをスタートする。そこで彼は様々なデザイナーに協力し、様々な生産技術を学び、素材や加工、フィニッシングに関する深い知識を獲得する。
その後、彼はフィレンツェにある歴史のあるテイラーを知るに至り、近い関係性の中で
共に仕事をすることになる。楽しむことを忘れない彼の生まれながらの性格が彼自身の特徴的なスタイルを徐々に形作っていく。
2005年に彼は自身のファーストコレクションをパリで発表し、非常に高い評価を得ることとなり、70もの世界のハイエンドな店舗のウィンドウに並ぶこととなる。
いくつかのシーズンを経て彼は今までになかったイメージ、彼自身のアイデンティティーを創り出す。 それは ‘ フリーク & シック’(稀代のシック)と呼ばれる。

粗野で退廃的なムードを好む彼のスタジオは18世紀から近代までのオブジェや楽器の博物館のようになった(ひび割れた革の古いアームチェア、古いミシン、古いトルソー、家具や工具)。
アートオブジェや楽器、様々なところからの素材(工業、印刷、テイラーなど)は彼の
歴史への情熱を表すものである。

彼のコレクションは強く彼のパーソナリティーに密接に関わっており、常に彼の正確なアイデンティティを忠実に反映している。
素材や色の彼の感覚や知覚、そして彼の精神の創造的な解釈は、習慣の現代的な表現に変換される。
彼のインスピレーションは、歴史の本能的な解釈であり、その参照となるフレームワークは、モダンなコンフォーミズムと、野生的で原始的な人間の自然体との表現的な
コントラストに由来する。
人間、ジプシー、ボヘミアン、自然、エレガントで洗練された感情と知覚の並々ならないミックスが息を吹きこみ、断片的で驚くべきイメージへと導き、
ファッションの再解釈は自由の表現となっていく。

チェスキ・ベリーニは極端にラディカルなエレガンスのコンセプトを持ち、それは
彼自身のコレクションを通じて伝えられている。
彼のクリエイティブな考えは現代の人々に 人とは違う‘魅力’を与えるということ
である。
彼のコレクションは時代に関係なく、ディティールへのこだわりを持ち、オリジナル性があり、都市にいても、遠く離れた孤島にいても愉しく、アイロニックでインテレクチュアルな人々へ向けられている。

Poeme Bohemien : gufo 名古屋

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