『 gufo – TRIP 』

トリノに来た一番の目的、
建築家・デザイナーとして活躍しただけでなく、車や飛行機やスキーにも情熱を注いだイタリア・デザイン界の奇才、Carlo Mollino カルロ・モリーノ(1905 – 1973)をより知る為である。どうだろう、15年くらい前に知った時から写真集やインテリア、建築の本を集めている。これが、なかなか入手しづらいところが魅力的である。


『 Museo Casa Mollino 』彼の活動の拠点としていた屋敷が美術館として残されている。彼は30年代初めから写真を撮り始める。そのスタジオとしてこの家を利用していた。


彼の作品の中でも、最も素晴らしい写真集。


ポラロイドを使った1963年以降のヌード写真。
彼はポラロイドに細かいレタッチを加えて独自の表現を完成させている。女性モデルはトリノの街に立つ娼婦やダンサー達。衣装は全てモリーノが用意していた。女性を小さな建築として見ていたらしい。


『 Museo Casa Mollino 』の中へ。
そこに置かれたオブジェや家具はマン・レイを彷彿とさせるシュールレアリスム的な写真の小道具となった。
彼はこつこつとインテリアを手掛け、そのオブジェや内装を使いヌード写真を撮り続けた。


『 Museo Casa Mollino 』のバルコニーから見えるポー川。トリノの街はポー川とともに歴史を歩んできた。


Carlo Molino のコレクターであり、この『 Museo Casa Mollino 』の館長のフルビオ・フェラーリ氏。
フルビオ氏のモリーノに対する熱弁が3時間。一度、イタリア政府の物になり、スイスのお金持ちに流れたモリーノのオブジェなどを世界中から買い戻しているらしい。書ききれないくらいにCarlo Mollino カルロ・モリーノを知ることができ、彼が活動していた場所に来れたことは幸せすぎる時間だった。

明日はCarlo Mollino カルロ・モリーノが建築したトリノ王立歌劇場・Teatro Regio di Torinoへ。

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